「『ひなた』について、」製作・運営委員会 2010-2019 

LOCATIONS 撮影地

下校(暴漢による尾行)シーン

清閑な郊外住宅地でのロケを実施、映像中に何ら特徴的な建造物の発現がない中、本作の撮影地探知に至った要因は、序盤シーンで映り込む石垣に掛かる「甲州古道↑」と表記された木製道案内板(写真下)であり、これが本作とのカップリング作品「FILE1」(かわのすみれ出演編)ロケ地との関連性を導き出すこととなる。(「FILE1」では冒頭にJR藤野駅前が明確に映し出される)
 

「甲州古道」は江戸時代に整備された『五街道』の一つであり、江戸から信濃国までを結び、相模原地区に於いては藤野周辺を通過する。ひなた出演編「FILE2」には当該地ロケを諷示する要素は一見して見当たらないが、この微かな付合と映像中の天候一致などから、おそらく両編は女優二名を同道しての同日撮影と考えられ、場所特定への端緒となった。

案内板の映る本編映像(左)と、「甲州古道↑」と記された案内板(右・下)

神奈川県相模原市緑区小渕

・中学校前の路地

神奈川県相模原市緑区牧野

・「赤沢」停留所付近

神奈川県相模原市緑区牧野

・拉致されるバス停 「堂地」停留所

■写真上:本編冒頭部、一見して学校校庭を思わせる高いフェンスで仕切られた塀横(奥には野球練習用バッティングケージらしき緑色ネットも見える)の道を進む本編ショット(写真左)。藤野駅近辺の「学校」を検索したところ藤野中学前にロケ地を見いだすことが出来た。

■写真中:前シーンから場面変転すると緩やかな下り坂での尾行シーンへと継がれる。ここは中学前の道から2km強離れた場所であり、進行方向も藤野駅方向(藤野中学校方面)へと戻るような進路を取っている。県道76号線を脇道にそれた路上である。

■写真下:県道76号線から517線へと進み、蛇状曲線と緩やかな上り勾配を維持しながら先の撮影地よりさらに3kmほど進んだ(「写真中」の進行方向とは逆へ)ところで拉致場面のバス停に到達する。停留所付近はバス停辺りを横道に入れば多くの民家があるにも拘らず、至るところに「クマ出没注意」の立て看板が目につく寥々たる地域である。

置き去り
本作のラストカットは、車から引きずり出された少女が小雪舞う山中の路地に全裸で置き去りにされる、というものである。街灯もなく車のヘッドライトの明かりのみであるため場所の詳細は掴みかねるが、男の乗った車が立ち去るシーンでカーナビのディスプレイに堂地地区周辺の特徴的な曲道が示されていることから、拉致場面のバス停から至近距離にあると思われる。

神奈川県相模原市緑区牧野

・バス停 「堂地」停留所付近(?)

ヘッドライト光によって浮かび上がる周囲の様子から道路右側および正面は石垣となっていることが判る。

周辺地域にはこうした玉石積みの石垣が数多く存在する。

・道路形状の一致

本編中、カーナビの画面に映し出された周辺地図(左)と牧野周辺の道路地図。県道の太い湾曲線形状が一致する。

※比較の為、地図画像を回転し掲載